Doomo

Archive: 6月 2026

  1. ネットワーキングとは? 意味・メリット・参加方法を初心者向けに解説

    ットワーキングとは? 意味・メリット・参加方法を初心者向けに解説

    ビジネスにおける「ネットワーキング」とは、仕事につながる人脈を広げたり、異業種の人と情報交換をしたりするための関係づくりを指します。

    この記事では、ネットワーキングの意味やメリット、ネットワーキングに役立つイベントの種類、初めてイベントに参加するときの注意点を、初心者にもわかりやすくまとめています。

    ネットワーキングとは? ビジネス上の人脈づくり

    名刺交換を通じてビジネスの人脈を広げている場面

    ネットワーキングとは、人と交流しながら情報や考えを交換し、仕事や活動に役立つつながりを広げることです。ビジネスでは、異業種交流会や勉強会、展示会、懇親会などを通じた人脈形成を指すことが多いです。

    ネットワーキングと異業種交流会の違い

    異業種交流会は、ネットワーキングを行うための場です。ネットワーキングは活動そのものを指し、異業種交流会はその活動がしやすいように設けられたイベントの一種です。

    用語 意味 具体例
    ネットワーキング 人脈づくりや情報交換の活動 名刺交換、紹介、懇親会、勉強会での交流
    異業種交流会 異なる業種の人が集まるイベント ビジネス交流会、経営者交流会、テーマ別交流会
    ソーシャルネットワーキング SNSなどを通じたオンライン上のつながりづくり LinkedIn、X、Facebookなどでの交流

    ネットワーキング(人脈作り)は、異業種交流会などの対面イベントに参加する以外にも、知人からの紹介やSNSを通じて行うことも可能です。ただ、手軽に実行できて、かつ一定の成果が得られやすい方法としては、交流会への参加が第一候補になるでしょう。

    SNSでの交流もネットワーキングに含まれる

    SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でのやり取りも、ネットワーキングに該当します。たとえば、LinkedInやXで投稿に反応したり、同じ業界の人と情報交換したりすることも、広い意味ではネットワーキングです。

    ただし、SNSでビジネス上のつながりを得るには、相応のマーケティングスキルなどが必要で、初心者には意外とハードルが高い方法だと言えるでしょう。初対面の人と短時間で関係をつくりやすいのは、やはり対面の交流会やビジネスイベントです。

    ネットワーキングは営業だけが目的ではない

    ネットワーキングの目的は、すぐに商品を売ることだけではありません。むしろ初対面の相手に強く売り込むと、警戒されることもあります。

    たとえば、同じ地域で事業をしている人と知り合う、別業界の課題を聞く、仕事を紹介し合える相手を見つけるなど、目的はさまざまです。短期的な売上よりも、あとから相談や紹介につながる関係を増やすイメージで参加するとよいでしょう。

    ネットワーキングで得られる主なメリット

    ネットワーキングで得られる複数のメリットが広がっていく様子

    ネットワーキングのメリットは、ひとことで言うと、普段の仕事だけでは出会いにくい人と接点を持てることです。会社員、経営者、個人事業主、フリーランスなど、立場の違う人と話すことで、自分の仕事を別の角度から見直せることもあります。

    メリット① ビジネスの人脈を広げられる

    ネットワーキングでは、顧客候補や協業先、相談相手になり得る人と出会えます。とくに異業種交流会では、普段の取引先や同業者とは違う層の人と話せるのが特徴です。

    たとえば、Web制作会社が士業の方と知り合ったり、個人事業主が経営者とつながったりすることがあります。こうした出会いが、あとからビジネスチャンスにつながることもあります。その場で仕事にならなくても、後日「この人に相談してみよう」と思い出してもらえれば、十分なきっかけになります。

    メリット② 新しい情報やアイデアを得られる

    異なる業種の人と話すと、自分の業界だけでは見えにくい情報が入ってきます。市場の変化、集客の工夫、顧客対応の悩みなどは、立場が違っても参考になることが多いです。

    自分のサービスを説明しているうちに、相手から思わぬ質問を受けることもあります。その質問が、商品説明の改善や新しい企画のヒントになる場合もあります。

    メリット③ 自己紹介や営業トークの練習になる

    ネットワーキングは、初対面の人に自分の仕事を短く伝える練習にもなります。交流会では、一人ひとりと話せる時間が限られています。長く説明しすぎるよりも、相手が興味を持ちやすい一言を用意しておくほうが会話につながります。

    「何をしている人なのか」「誰のどんな悩みを解決しているのか」が伝わると、相手も質問しやすくなります。参加を重ねるうちに、自己紹介の言い方も少しずつ磨かれていくでしょう。

    ネットワーキングイベントの種類

    異業種交流会やセミナーなど複数のイベント形式を並べて比較している場面

    ネットワーキングイベントには、幅広い人が集まるものから、業種や年代を絞ったものまで、様々な種類があります。初めて参加する場合は、イベントの雰囲気や参加者層を見て、自分の目的に合ったものを選ぶのがおすすめです。

    種類 向いている人 特徴
    異業種交流会 幅広く人脈を広げたい人 さまざまな業種・職種の人と出会いやすい
    業種別交流会 近い業界の人と話したい人 共通の課題や専門的な話をしやすい
    経営者交流会 経営者・役員とつながりたい人 意思決定者と出会える可能性がある
    セミナー・勉強会後の交流 学びと交流を両方得たい人 共通テーマがあるため会話を始めやすい
    展示会・見本市 業界の最新情報を得ながら人脈も広げたい人 出展者・来場者ともにビジネス目的が明確で話しかけやすい
    懇親会・飲み会形式の交流 カジュアルに話したい人 リラックスした雰囲気で距離が縮まりやすい
    ビジネスコミュニティ・サロン 継続的なつながりを作りたい人 月額制などで同じメンバーと繰り返し交流できる
    オンライン交流会 移動せずに参加したい人 地域に関係なく参加しやすい

    ネットワーキングが初めての方には、対面の交流会から始めるのがおすすめです。初対面の相手と短い時間で打ち解けるには、表情や声のトーンが直接伝わる対面の場のほうがうまくいきやすいです。名刺を渡しながら顔を合わせて話せるぶん、相手の記憶にも残りやすくなります。

    また、対面の交流会なら、会場の空気感やほかの参加者の様子を見ながら、話しかけるタイミングを見計らえるのもよいところです。会話がひと段落したら自然に次の人へ移れるので、無理なくいろいろな人と話せます。まずは対面の場で人と話すことに慣れてから、オンラインやコミュニティに広げていくと、無理なく続けられるでしょう。

    初心者にはテーマのわかりやすい交流会がおすすめ

    交流会が初めての方は、参加者層やテーマがはっきりしているイベントを選ぶと話しやすいです。たとえば「士業向け」「20代向け」「女性限定」「フリーランス向け」などの交流会なら、共通点を見つけやすくなります。

    何となく人脈を広げたいだけだと、誰に何を話せばよいか迷いやすいです。自分が会いたい人や聞きたい話を少しだけ決めておくと、イベント選びもしやすくなります。

    テーマ型ビジネス交流会とは?

    ネットワーキングイベントの選び方 – よい交流会の見極め方

    チェックリストをもとにネットワーキングイベントを選んでいる場面

    ネットワーキングイベントで有意義な時間を過ごすには、どのイベントに参加するかも大切です。参加者層や開催目的が合っていないと、せっかく参加しても会話が広がりにくくなります。

    参加者層が自分の目的に合っているか確認する

    イベントを選ぶときは、まず参加者層が自分の目的に合っているかを確認しましょう。たとえば、経営者とつながりたいなら経営者向け、同じ業界の人と情報交換したいなら業種別の交流会が向いています。

    「誰でも参加できます」というイベントが悪いわけではありません。ただ、初めて参加する場合は、どんな人が集まるのかがわかるイベントのほうが、話しかけるきっかけをつくりやすいです。

    主催者や禁止事項を確認する

    主催者情報や禁止事項が明記されているイベントは、初参加でも安心しやすいです。交流会のなかには、営業色が強すぎるものや、ビジネス目的とずれた参加者が多いものもあります。

    公式サイトに開催実績、参加対象、禁止事項、キャンセル規定などが書かれているかを見ておきましょう。口コミや参加者の声があれば、当日の雰囲気もイメージしやすくなります。

    参加するイベントを選ぶときのチェックポイント

    チェック項目 見るべきポイント
    参加者層 経営者、会社員、個人事業主、フリーランスなど、自分が会いたい層に近いか
    テーマ 業種・年代・地域など、話のきっかけになる共通点があるか
    開催形式 立席、着席、少人数制、セミナー併設など、自分が話しやすい形式か
    禁止事項 強引な勧誘や営業行為へのルールが明記されているか
    主催者情報 開催実績や参加者の声を確認できるか

    初めて参加する場合は、参加者層と禁止事項がわかりやすいイベントを選ぶと安心です。どんな人が集まるのかが見えないイベントは、会話のきっかけをつくりにくい場合があります。

    ネットワーキングに参加するときの主な注意点

    交流会での好ましい振る舞いと避けたい行動を対比した図解

    良質なイベントに参加できても、チャンスを十分に活かせるかは自分自身の立ち回り方にかかっています。相手との距離感を間違えると、せっかくの出会いが逆効果になることもあります。以下の注意点を踏まえて、立ち振る舞い方を押さえておきましょう。

    しつこい営業や勧誘は避ける

    初対面の相手にいきなり強く売り込むと、関係づくりの入口でつまずく恐れがあります。自社サービスを紹介すること自体は問題ありませんが、相手の関心や状況を聞かずに話し続けるのは避けましょう。

    まずは、相手の仕事や参加目的を聞くことが大切です。相手の悩みや関心が見えてから、自分が役に立てそうな部分だけを短く伝えると、自然な会話になりやすいです。

    営業目的だけで参加しない

    「その場で売ること」だけを目的にすると、ネットワーキングはうまくいきにくいです。初対面の相手は、まだこちらの商品やサービスを必要としているとは限りません。

    まずは相手の仕事や課題を知り、必要があれば後日あらためて情報を送るくらいの距離感が自然です。短期的な営業よりも、相談や紹介につながる関係を増やす意識で参加しましょう。

    その場だけで終わらせない

    ネットワーキングは、イベント後の連絡まで含めて考えると成果につながりやすいです。名刺交換だけで終わると、相手の記憶に残りにくくなります。

    気になる人がいたら、当日か翌日までにお礼のメールやSNSのメッセージを送るとよいでしょう。ただし、いきなり商談の予定を押さえようとする必要はありません。まずは「お話できてよかったです」と自然に関係をつなぐくらいで十分です。

    ネットワーキングで成果を出すコツ

    ネットワーキング後にお礼の連絡をして関係を深めていく流れ

    ネットワーキングで大切なのは、相手の仕事や関心を知り、お互いに相談や情報交換がしやすい関係をつくることです。名刺の枚数だけをただ増やしても、その後のやり取りにはつながりにくいでしょう。会話の内容をメモしておくと、あとで連絡しやすくなります。

    参加前に目的と自己紹介を準備する

    参加前に目的と短い自己紹介を準備しておくと、当日の会話が始めやすくなります。目的は大きなものでなくて構いません。たとえば、次のような目的でも十分です。

    • 同じ地域で活動する経営者と知り合う
    • 自分のサービス説明に対する反応を見る
    • 協業できそうな職種の人と話す
    • 初対面の人との会話に慣れる
    • 最近の集客方法について情報交換する

    自己紹介は、長い経歴よりも「誰に何を提供しているか」を一言で言える状態にしておくのがおすすめです。たとえば「中小企業向けに採用サイトを作っています」のように、相手がイメージしやすい言い方を用意しておきましょう。

    当日は相手の話を聞く時間を多めにする

    よい印象を残すには、自分の話よりも相手の話を聞く姿勢が大切です。ネットワーキングでは、自分を知ってもらいたい気持ちが強くなりがちです。ただ、相手も同じように自分の仕事や課題を話したいと思っています。

    相手の事業内容、最近力を入れていること、交流会に参加した理由を聞いてみると、会話が広がりやすくなります。質問をしながら聞くことで、無理に売り込まなくても自然に自分の話をする流れができます。

    参加後は早めにお礼や情報交換の連絡をする

    気になる人がいたら、当日か翌日までに一度連絡しておくのがおすすめです。時間が空きすぎると、相手も会話の内容を思い出しにくくなります。

    連絡では、長い営業文を送る必要はありません。「本日はありがとうございました」「お話に出ていた資料をお送りします」など、会話の内容に触れた短いメッセージで十分です。相手の関心に合った一言を添えると、次の情報交換につながりやすくなります。

    まとめ

    ビジネス交流会で笑顔で名刺交換をしている参加者たちの様子

    ネットワーキングは、仕事につながる人間関係を少しずつ広げるための活動です。名刺交換や交流会はきっかけにすぎず、大切なのは、相手の仕事や関心を知り、あとから相談や情報交換がしやすい関係をつくることです。

    ネットワーキングで意識したいポイント

    目的を明確にする 人脈づくり、情報交換、協業先探しなど、参加前に目的を決めておく
    相手の話を聞く 自分のサービス紹介だけで終わらせず、相手の仕事や課題を知る
    売り込みすぎない 初対面で強く営業すると警戒されやすいので、会話の流れを大切にする
    参加後に連絡する 気になる人には、当日か翌日までにお礼や情報交換の連絡を入れる
    続けやすい場を選ぶ 初心者は、参加者層やテーマがわかりやすい交流会から試す

    ネットワーキングで成果を出すには、その場で商談をすることよりも、次につながる接点を残すことが大切です。短い会話でも、相手の関心に合った情報を送ったり、後日あらためて相談したりできれば、関係は続きやすくなります。

    【目的別】おすすめのイベント・動き方

    参加目的 おすすめのイベント
    幅広く人脈を広げたい 異業種交流会やビジネス交流会に参加する
    近い業界の人と話したい 業種別・テーマ別の交流会を選ぶ
    経営者や決裁者とつながりたい 経営者交流会や少人数制のイベントを探す
    情報収集をしたい セミナーや勉強会後の交流時間を活用する
    初対面の会話に慣れたい 参加ハードルの低い交流会で自己紹介を練習する

    交流会に参加すること自体が初めてという方は、名刺と短い自己紹介を準備しておきましょう。ビジネス交流会の自己紹介では、経歴を長々と話すよりも「誰に何を提供しているか」が伝わる一言を用意しておくと、会話が始めやすくなります。

    ネットワーキングは、すぐに成果が出るとは限りません。ただ、出会いを丁寧に積み重ねていくと、仕事の相談相手、協業先、紹介のきっかけが増えていきます。迷ったらまずは、参加者層やテーマがわかりやすい交流会から試してみるのがおすすめです。

  2. 経営者は孤独を感じやすい? 4つの理由と上手な乗り越え方

    経営者は孤独を感じやすい? 4つの理由と上手な乗り越え方

    経営者は社員には不安を見せにくく、家族にも仕事の話までは持ち込みづらい立場です。こうした重圧から孤独感に苛まれ、日々の判断や体調に響いてくるケースも少なくありません。本記事では、経営者が孤独を感じる理由や、辛いと感じやすい背景、孤独との上手な向き合い方をまとめました。

    経営者が孤独を感じやすい4つの理由

    社員や家族、友人との距離を感じている経営者のイメージ

    経営者が孤独を感じやすいのは、性格の問題というより、立場によるところが大きいです。実際、程度の差はあれ、多くの経営者が同じような孤独を抱えています。主な理由として、次の4つが挙げられます。

    意思決定を一人で行う 一般の会社員よりも責任の重圧が非常に大きい
    社員と情報・視点が違う 資金繰りから先々の戦略まで広く目を配る必要がある
    家族に本音を話しにくい 余計な心配をかけたくないという気持ちが優先されがち
    友人との関係が変化する 生活リズムや水準、人生設計の仕方が合わなくなる

    意思決定を一人で下す立場にある

    主な相談相手 最終判断と責任の所在
    経営者 役員・顧問など 経営者自身
    会社員 上司・同僚 上司・経営層

    事業戦略、投資、採用、資金繰りなどの経営判断は、どれも会社の将来を左右しますが、最後に判断を下すのは経営者自身です。意見を聞く相手はいても、基本的に結果責任を一緒に背負ってくれる人はいません。

    こうした重圧を抱えながら、悩みを誰にでも気軽に打ち明けられる立場でもありません。社員に弱気を見せれば組織全体の動揺につながり、取引先に漏らせば業績への不安が業界内に伝わりかねません。

    社員との間に情報と視点の差がある

    経営者 売上・資金繰り・中長期戦略・人事・取引先動向など、広い中長期的な視点
    会社員 目の前の業務・自分のキャリア・チーム単位の成果などの限定的な視点

    毎日一緒に働いている社員でも、見ている世界は経営者と同じではありません。経営者は売上、資金繰り、事業の中長期戦略といった重めの情報を扱いますが、社員の関心は目の前の業務や自分のキャリアに向いていることが多いです。

    そのため、経営者は自分が抱えている不安を社員にそのまま話しにくくなります。「社長が不安そうにしていたら社員が動揺する」という意識が働き、結果として職場でも一人で考え込む時間が増えていきます。

    家族に経営の本音は話しづらい

    • 月次の資金繰りや支払いの不安
    • キーパーソンの離脱や採用の難しさ
    • 取引先・株主との交渉やトラブル
    • 守秘義務がかかる社員個人の話

    身近な家族ほど、経営の重い話を持ち込むと心配をかけてしまいます。上記のような話題を家に持ち帰れば、家族の不安を増やすだけになりかねません。

    心配をかけたくないという気持ちから、家でも仕事の核心部分は話さないまま過ごす経営者は多いです。守秘義務の面でも、取引先の話や社員個人の話は外に出しづらい内容です。気遣いと制約が重なり、本音を出せる場が日常の中からも少しずつなくなっていきます。

    友人との関係が変化する

    • 生活リズム(働く時間帯・休日)が合わなくなる
    • 話題の前提(金額感や責任の重さ)が共有しにくい
    • 悩みを打ち明けても「大変だね」で止まりやすい
    • 立場の違いを意識して、自分から会いにくくなる

    学生時代や会社員時代の友人との関係にも、経営者になると少しずつ距離が生まれることがあります。こうした要因が重なって、以前のように気軽に会いにくくなるケースは珍しくありません。

    孤独が辛さやストレスにつながるのはどんなとき?

    経営者が孤独を辛いと感じる場面を表したイメージ

    経営者の中には、一人で考える時間そのものを苦にしない人もいます。ただ、理解されない経験や弱音を吐けない状態が続くと、経営のストレスを外に出せず、孤独が心の負担として残りやすくなります。

    成果を分かち合える相手がいない

    苦労して成果を出したときに、それを同じ目線で喜んでくれる相手がいないと、達成感より虚しさが残ります。数字を見て「よかった」と思うのは自分だけ。社員は結果は知っていても、経営者が一人で踏ん張った時間までは見ていません。

    苦しいときに分かち合える相手、うまくいったときに一緒に喜んでくれる相手。こうした相手がいるかどうかで、孤独の受け止め方はかなり違ってきます。

    弱音を吐ける場所がない

    「社長がそんな弱気なことを言ったら社員が不安になる」。そう考えると、経営者は弱音を飲み込みやすくなります。立場上、弱音を吐くこと自体がリスクになるため、辛くても平静を装って振る舞うしかありません。

    弱音を出せる相手も場所もない状態が続くと、孤独は「一人でいること」ではなく、「助けを求められないしんどさ」として残りやすくなります。この状態が続くと、自力だけで立て直しにくくなることがあります。

    孤独を抱え込んだときに出やすいサイン

    経営者が孤独を抱え込んだときに出やすいサインを示す画像

    孤独が長く続くと、経営判断や心身のコンディションに変化が出ることがあります。大切なのは、問題が大きくなってから気づくことではなく、小さなサインの段階で立ち止まることです。

    判断の視野が狭くなりやすい

    • 過去の成功体験と同じパターンで判断している
    • 反対意見や別案を最初から検討しなくなる
    • 同じ顔ぶれの相手とだけ意見を確認している
    • 結果が出てから「なぜ気づけなかったのか」と振り返ることが増える

    相談できる相手がいない状態で判断を重ねると、過去の成功体験や慣れた考え方に寄りやすくなります。別の視点があれば避けられたはずのミスや、早めに気づけた問題も、一人で考え続けていると見落としやすくなります。

    判断が偏っていることに本人が気づきにくいのも特徴で、結果が伴わなくなってから初めて視野の狭さに気づくケースも少なくありません。

    心身の不調が出やすくなる

    • 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
    • 朝起きても疲れが残っている
    • 集中力が続かず、判断に時間がかかる
    • 食欲や体重に変化が出ている
    • 休日も仕事のことを考え続けている

    経営の重さに孤独感まで重なると、睡眠の質が落ちたり、疲れが抜けにくくなったりします。余裕がなくなると判断力にも響き、さらに一人で抱え込むという悪循環に入ることもあります。

    メンタル面の不調は外から見えにくいため、本人も周囲も気づくのが遅れやすいところがあります。自分では大丈夫と思っていても、早めに休む・話す前提を持っておくことが大切です。

    組織が経営者に依存しやすくなる

    • 会議で社員から意見や提案がほとんど出なくなる
    • 「最後は社長が決めるから」という前提で議論が止まる
    • 中堅・若手が小さな判断まで経営者に確認しに来る
    • 中核社員の離職や、若手の早期退職が続く

    誰にも相談しない状態が当たり前になると、社内でも「最後は社長が決める」という雰囲気が定着していきます。社員が意見を出しにくくなり、提案も出づらくなります。

    本人にその自覚がないまま進むケースも多く、気づいたときには、若手の離職や中核社員の退職といった形で問題が見えてくることもあります。外部の目が入りにくい立場だからこそ、問題に気づくのが遅れることもあります。

    経営者の孤独との向き合い方

    経営者が孤独と向き合う方法を紹介するセクション画像

    経営者の孤独は、本音を話せる相手がいるだけでもいくらか軽くなります。同じ立場の経営者や分野ごとの専門家、仕事から離れて過ごす時間など、悩みの種類に応じて頼れる相手を持っておくと、何もかも一人で抱え込まずに済みます。

    同じ立場の経営者とつながる

    孤独をいちばん和らげてくれるのは、やはり同じ立場の経営者と話すことです。社員や家族には切り出しにくい悩みも、同じ道を通ってきた相手になら話しやすくなります。「悩んでいたのは自分だけじゃなかった」という安心感も得られます。

    そうした仲間と出会うには、経営者向けの交流会やコミュニティに何度か足を運ぶとよいでしょう。いきなり込み入った話をする必要はなく、顔を合わせる回数を重ねるなかで、お互いに相性がよいと感じる経営者を見つければOKです。

    経営者の人脈の作り方5選|良い人脈を増やすコツ

    専門家を継続的に頼る

    税理士 税務申告・節税・資金繰り・月次決算
    弁護士 契約・労務トラブル・取引先との紛争・知財
    社会保険労務士 就業規則・労務管理・社会保険
    経営コンサルタント 事業戦略・組織設計・新規事業の壁打ち
    コーチ・メンター 経営者本人の意思決定や思考の整理

    相談したいテーマごとに頼れる専門家を見つけておくと、難しい判断を一人で背負わずに済みます。顧問契約を結んでおけば、問題が大きくなる前に相談できるので、結果として対応にかかる手間や費用を抑えられることも多いです。

    仕事以外の時間を意識的に取る

    • 運動(ランニング、筋トレ、ヨガなど身体を動かす習慣)
    • 趣味(楽器、読書、スポーツ観戦など没頭できるもの)
    • 家族や友人との食事・会話
    • 自然のなかで過ごす散歩や旅行
    • 質の高い睡眠を確保する時間

    経営から完全に離れる時間を意識的に確保することも、大切な対策です。常に経営のことを考え続けている状態は本人には自然に感じられますが、心身への負荷は確実にたまっています。週に数時間でも「社長ではない自分」に戻れる時間があると、気持ちを切り替えやすくなります。

    孤独を思考の時間として使う

    主な目的 得られるもの
    人と会う時間 情報交換・悩みの共有・視点を広げる 他者の知見、安心感、共感
    一人で考える時間 戦略の検討・振り返り・優先順位の整理 集中、深い思考、長期的な方向性

    経営者にとって、一人で深く考える時間は本来、貴重な資源です。日々の業務に追われているとき、あえて一人の時間を取ることで、事業の方向性を見直したり、次の一手を練ったりする余裕が生まれます。

    孤独のすべてが敵というわけではありません。「人と会う時間」と「一人で考える時間」を目的別に使い分けられるようになると、孤独をただ辛いものとして受け止めにくくなります。

    同じ立場の経営者と話せるDoomoの交流会を活用する

    交流会で同じ立場の経営者と話しているイメージ

    同じ立場の人と話すきっかけを作りたいなら、経営者限定の交流会に参加する方法もあります。東京・大阪を中心に開催しているDoomoの経営者交流会では、経営者同士で情報を交換したり、人脈を広げたりできます。

    項目 内容
    参加費 4,000円(税込)
    所要時間 90分(途中退出可)
    開催エリア 東京(有楽町・渋谷)・大阪(心斎橋)
    対象 経営者・起業家・会社役員の方

    参加者は全員が経営者なので、初対面でも経営の話に自然に入れるのが特徴です。同じ立場同士だからこそ悩みを共有しやすく、孤独を感じている経営者にとっては、同じ立場の人と話すだけでも気持ちが軽くなる場になります。

    まとめ

    経営者である以上は、孤独と上手に向き合っていくことが重要です。経営者は事業の最終的な責任を負う重圧からはなかなか逃れられません。だからこそ、同じ立場の経営者や専門家など、安心して話せる相手を少しずつ増やしておくことが大切です。

    対策 ポイント
    経営者同士でつながる 同じ立場だから話せる安心感がある
    専門家を頼る テーマ別に継続的な相談先を持つ
    オフの時間を確保する 「社長ではない自分」に戻る
    孤独を思考の時間にする 一人の時間を経営の振り返りに使う

    上記の対策は、いきなりすべて行う必要はありません。まずは自分に合いそうなものを一つ選んで始めてみましょう。経営者同士で話せる交流会や、悩みの内容に応じた専門家への相談あたりから、気軽に試してみてください。

Doomo

Doomo(ドーモ)では、東京・大阪を中心にテーマ型のビジネス交流会を開催しています。

東京のビジネス交流会 大阪のビジネス交流会
PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com