異業種交流会に参加する人の目的とは? 主な理由7選

異業種交流会に参加する人たちがどのような目的で来場しているのか、主な目的を紹介します。営業や採用のきっかけを求めて来る方もいれば、会話を通じて気分転換をしたり、トークの練習をしたりと、さまざまな目的でイベントを活用しています。
異業種交流会に参加する主な目的7選 ‐ ビジネス交流会の活用方法
異業種交流会に参加する人の目的は、主に以下の7つに分けられます。どれか一つだけ、ということではなく、複数の目的を持って参加する人も少なくありません。「ちょっと参加してみようかな」という軽い気持ちでビジネス交流会に参加する人もいます。
異業種交流会の主な参加目的【一覧表】
営業 | 新しい取引先や提携先、ビジネスパートナーを探す |
---|---|
人材探し | 自社で採用したい人材や、協業できる専門家を探す |
広報 | 自社のサービスや活動を知ってもらい認知度を高める |
情報収集 | 業界のトレンドや他社の成功事例からアイデアを得る |
気分転換 | 息抜きやストレス解消、仕事へのモチベーションを高める |
興味本位 | なんとなく面白そう、一度は経験しておきたいなどの理由 |
自己成長 | 視野や人脈を広げ、コミュニケーション能力を磨く |
「異業種交流会に行くのは営業目的の人ばかり」というのはよくある誤解で、実際には情報収集や自己成長など、交流会に参加する目的はさまざまです。もしビジネス交流会に参加するなら、自分の目的をある程度はっきり決めておいたほうが、マッチングしやすくなります。
ちなみに、異業種交流会は「人脈づくり」にも役立ちますが、人脈づくりを行う目的も大抵は上記のいずれかに重なります。人脈を増やすこと自体を目的化してしまうのは、あまり生産的とは言えないため、異業種交流会に参加する際はメインの目的をどこに置くのか意識してから臨むのがおすすめです。
目的① 営業 ‐ リード獲得や取引先の開拓
- BtoBの新規リードを獲得し、自社サービスを提案する機会を広げたい
- これまで接点のなかった業種や地域の企業とつながり、取引のきっかけをつくりたい
- 単発の名刺交換に終わらせず、継続的に関係を築ける営業先を見つけたい
- 競合他社と差別化できる強みを直接伝え、受注につなげたい
営業目的の参加者は、普段の仕事では出会えない人と接点を持てる場として、異業種交流会を活用しています。何気ない雑談から、新しい取引のきっかけが生まれることもビジネス交流会ではままあります。
また、必ずしもその場で契約を狙うわけではなく、名刺交換から徐々に関係を深めていくケースも多いようです。くだけた会話がしやすく、営業っぽくならずに自然に話せるのが交流会の良さでもあります。
目的② 人材探し ‐ 採用・協業につながる出会い
- 即戦力人材や、将来性のある若手と直接つながりたい
- フリーランスや専門家とプロジェクト単位で協力関係を築きたい
- 採用サイトや求人媒体では出会えない人材を発掘したい
- 自社のカルチャーに合う人材を見つけたい
異業種交流会でフランクに会話をするなかで、自然な流れで協業や採用につながる場面も少なくありません。仕事のスキルだけでなく、カルチャーフィット(人柄や価値観が社風に合っているか)の確認がしやすいのもビジネス交流会の利点と言えます。
異業種交流会で出会う相手は、必ずしも職を求めて来場しているとは限りません。だからこそ利害関係に縛られず、リラックスして話せるわけです。形式的な面接とは違い、お互いの人となりが自然に伝わるのも、交流会ならではの良さでしょう。
目的③ 広報 ‐ 認知度アップやブランド発信
- 自社のサービスや商品を紹介し、認知度を広げたい
- 企業としての取り組みや理念を伝え、共感を得たい
- 業界外の人に存在を知ってもらい、新しい市場につなげたい
- SNSやWebでは伝わりにくい熱量を、対面で届けたい
広報やPRの用途でも異業種交流会を活用していただけます。商品やサービスの宣伝になるだけでなく、担当者の顔がダイレクトに見えるため、会社の雰囲気や活動内容を知ってもらいやすいのが特徴です。
広報といっても、交流会で話すときは簡単な挨拶や雑談から入ることが多いので、堅苦しいプレゼンをする必要はありません。雑談の延長のような会話からでも、企業の取り組みや姿勢が伝わるのが、異業種交流会ならではの魅力だと言えます。
目的④ 情報収集 ‐ 新しい視点や学びを得る場
- 異業種の最新トレンドや動向を知り、自社の戦略に役立てたい
- 他社の成功事例や失敗談を参考にしたい
- 普段接点のない業界の人と交流し、新しい発想を得たい
- 将来の市場変化や顧客ニーズを把握したい
異業種交流会では、営業や採用を目的とせず「学び」に重きを置く人もいます。普段は接点のない業界や職種の人と交流することで、オフィスに閉じこもっているだけでは見えてこない生の情報に触れられるという利点があります。
自分の業界では常識とされていることが、他業界ではまったく違う基準で動いているケースもあります。そうした違いをビジネス交流会を通じて知ることで、新しい視点で自社の業務を見直すきっかけにもなるようです。
目的⑤ 気分転換 ‐ リフレッシュや刺激を得る
- 仕事以外の話題に触れて、頭を切り替えたい
- 同じ職場や業界以外の人と会話して、環境を変えたい
- 新しい人間関係に触れることで、単調な日常から離れたい
- 気軽な会話を通じてストレスを軽減したい
実利を強く求めず「環境を変えること」を目的に異業種交流会へ参加する人もいます。普段の職場や業界だけでは出てこない話題に触れることで、頭の切り替えになるからです。
仕事に直結しなくても、普段は出てこない話題を聞くだけで気分転換になります。そうした小さな刺激が、結果的に仕事へのモチベーションにつながることもあります。
目的⑥ 興味本位 ‐ 好奇心からの参加
- どんな雰囲気なのか試しに行ってみたい
- 普段会えないタイプの人と話してみたい
- 交流会という仕組み自体に関心がある
- 具体的な目的はないが、新しい刺激を求めている
特別な目的を持たず「面白そうだから」という理由だけで異業種交流会に参加する人もいます。知らない人とおしゃべりしてみたい、交流イベント会場の雰囲気を楽しんでみたい、という軽い動機で参加するケースも少なくありません。
目的⑦ 自己成長 ‐ スキルや人脈の拡大
- 初対面の相手に自分を紹介し、会話を続ける実践経験を積みたい
- 業界ごとに異なる考え方や常識に触れ、自分の発想を広げたい
- バックグラウンドの異なる人と交流し、人脈を増やしたい
- 慣れない場に身を置くことで、対応力やセルフブランディングの力を高めたい
異業種交流会を自己成長の場と考える人もいます。相手の関心や背景に合わせて話し方を変えたり、専門用語を避けて自分の仕事を説明したりする場面も多いため、要約力や説明力を鍛える練習にもなるようです。
さらに、ビジネス交流会では相手の話を理解するための傾聴力や、名刺交換後のフォローをどう続けるかといった対応力も必要です。こうした経験は、コミュニケーション力の向上に役立つだけでなく、人脈づくりやセルフブランディングにも役立つでしょう。
まとめ
本記事では、異業種交流会に参加する主な目的を7つ紹介しました。営業や人材探しのように業務に直結する目的で参加する人もいれば、情報収集や自己成長といった学びやスキルアップを求める人もいます。
これらの多様な参加目的を「短期で満たされるもの」と「長期的に回数を重ねたほうが成果が出やすいもの」に分けて考えると、交流会のイメージがより整理しやすくなります。
短期的な目的 | 長期的な目的 | |
---|---|---|
主な目的 | 情報収集 気分転換 興味本位 |
営業 人材探し 広報 自己成長 |
参加回数 | 1回~ | 数回~ |
達成期間 | 当日~数週間 | 数ヶ月~ |
異業種交流会の良い点は、普段は出会えるはずのない人と簡単に繋がれる点にあります。最初は単なる好奇心で交流会に参加した人も、交流会の良さを実感して、本格的なビジネス目的で参加するようになるケースも少なくありません。
偶然の出会いからビジネスチャンスが生まれるのも、異業種交流会ならではの大きな魅力です。まずはちょっとお試し気分で参加してみてはいかがでしょうか。